リアル鬼ごっこ

2005年11月7日 読書
この人の本を読むのは2冊目です。
はじめは本屋でこのタイトルに魅かれて手にとって、あらすじをみたらおもしろそうだったので図書館に借りに行こうと思ってたんだけど(元から買うつもりはありませんでした)貸し出し中だったので同じ作家の他のタイトルの本を借りたわけです。
で、ちょうどこの前図書館行ったら帰って来てたので借りました。


簡単にあらすじを説明しますと、あるひとつの国の話でその国は王様が治めていたけど先代の王が死に、新しくその息子が王になるわけですがこれでどうしようもないほどの「バカ」な王だったわけです。この王の苗字は【佐藤】なんですけど、このバカ王が自分と同じ姓が国中に溢れているのが気にくわないという理由(国民は王への親しみと感謝を込めて同じ姓を名乗っているけど)で鬼ごっこをして同じ姓を持つ国民をいなくしてしまおうと計画しそれが実行されます。この国では「王様の言うことは絶対」なわけです。1週間逃げ切ったら何でも褒美を与える代わりに捕まったら殺されるというルールです。それで話は佐藤の姓を持つとある男の大学生が主役で話が進んでいきます。

以前読んだ別タイトルの本でも感じたけど文章が軽い。
それがすごく印象的です。プラス若い感じもする。
年がそれ程変わらない人が書いた本だからそれはしょうがないかもしれない。
だからサーっと流して読めるような文章です。
話がつまらないわけでもないけど流し読みできる文章。
あと表現方法が似たり寄ったり。
またこの書き方か〜って思うところが何度もあったので。
過去の回想から現実に話が戻る時「場面は戻る」みたいな書き方をしてあるのですが個人的にはあまりこれは好きではないです。
いちいちそう説明しないと場面の転換を伝えられないのか、と思ってしまって。
引き込まれる文章を書く人はこんなことが書いてなくても充分場面が変わったことが分かるので。

肝心の話展開自体は9割方期待通りです。
最後の最後でちょっと私の期待とはちがったけど。
あれはあれでありかもしれない。

この人が書いた他の本の中にも気なる内容の本がまだあるので機会があったらまたそっちも読んでみたいとは思いました。
年齢を重ねていったらもっと重みのある文章になるのかが気になります。

昨日遊びに行ったけど楽しかったり微妙だったりな感じ。
私の心の持ちようだな、って分かってるけど。
つくづく人付き合いは苦手だと感じました。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索